イジメの記憶

岩手の三陸は暴風雨でしたが、僕の気持ちにも暴風雨が吹き荒れてました。
家にいたら、運送業で働いていて、僕のところにたまたま配達に来たkのことを思い出したからです。
Kは僕と中学二、三年と同じクラスでした。
KとSとMの三人で不良グループを作ってました。
弱いものいじめをしてました。
成績も悪く、運動が出来ない奴をターゲットにして。
そいつの指をラジエーターに押し付けて
火傷をさせて楽しんだりしてました。

また、修学旅行の時、僕に性器を見せろと脅迫してきました。
友達がいて助けてくれたのですが、
僕は修学旅行の帰りの汽車の中で脅されて、
家に帰ったら、悔しいのと怖いのとで
泣いてしまいました。

配達員で同じ町に帰ってきたKのことを思ったら、
どうしても許せない憎悪の感情が湧き上がって
どうしても押さえることができませんでした。

Kの会社に抗議のメールをしました。
さっき詫びのメールを入れましたが・・・

やっと気持ちが落ち着いて、
ハンムラビ法典のように
「目には目を」というやり方ではお互い何の得にもならないしな・・・・と思い返しました。
Kも中学を出て、僕の知らない人生を歩んできて、
中学生のままではないんだし、
やっぱりお互い大人にならなければならない年齢なんだと思い直しました。

でも憎悪の感情が収まるまで一晩かかりました。
どうしても14歳時の記憶が蘇ってきて、
割り切れないんです。

きっと北海道で自殺した少女も同じような感情を抱いたんだろうなって思いました。
そうじゃなかったら、小学校であてつけのように自殺するわけが無いですから。

でも、自分のしたことは、時を経ても自分に帰ってくるのかなとも思います。

僕はスポーツが不得意で、野球なども出来ませんでしたから、
本を読んでいる時間が多くて
スポーツを通して友達を作るというのは無かったので
あまり友達はいなかったです。

でも、小学生のころ、冗談を言って、人を笑わせていたZが
中学になって、不良グループに睨まれて、
使い走りになってしまって
性格も変わってしまったのは悲しかったですね。

自殺者を出すような教育、イジメを生みような教育はいらないんじゃないかと思います。
クラブ活動だけ学校に来て、
家で通信教育を受けるという形態も
通信インフラが整備されれば
それもアリじゃないかと思います。